月刊OLN 2020年8月号

みなさんこんにちは。

いかがお過ごしですか?
本当に気になっています。
「みなさん、いかがお過ごしですか?」

明日から8月を迎える本日は7月31日。
子供たちは今日が終業式でした。
いつもより10日遅く始まり、8月の20日過ぎ頃には2学期が始まるそうです。
桐生では夏休みをぐっと短縮して授業時間の確保をするとのこと。

長女はピカピカの一年生(もう死語なんですかね)のくせに
すでに5時限の授業なんて経験してます。
昼寝もしないで。
そりゃヘトヘトにもなります。

大人だって大変です。
ぼくの周りは自営業者が多いためきっとどこも大変だろうと想像してます。
ですよね?
ふだんは家族以外と会う機会がほとんどないため、近況を聞いたりすることもなかなかないのですが、
たぶんそうでしょう。
自動車関連の地元の大きな工場だってそんなニュースが出ていました。

今年の夏は今まで誰も経験したことのない夏になりそうです。

例年、夏が来ると井清織物の工場はそれはそれは強烈な暑さになるのですが、
今年は秘密兵器をネットで見つけました。
「送風ファンがついているパーカー」。
ワークマンの広告です。

「こ、これは!」ついに来たって感じです。
じつは新宿髙島屋さんでPOPUPをした時に二人、見かけていました。
たぶんお隣の東急ハンズさんに工具かなんかを探しにきたのでしょう。
その時はなんとなく視界に入っただけで「ふ~ん」って感じでしたが、気にはなっていました。
約2~3週間前の、新宿髙島屋2階エスカレーター前を通り過ぎる
30~40代の今風の職人さんたちの映像が突然鮮明に脳内上映されました。
そしてすぐにピンときました。
「もしかしてすでに現場では流行っているのかもしれない!
 だとしたら、本当に涼しいのかもしれない!」」

さっそく次の日曜日、小1の長女と市民プールで遊んだ帰り、立ち寄ってみました。
お店はもちろん、元気ワクワクワークマン!

目的の「送風ファン付きパーカー」がなかなか見つからなくて、結局店内を一周することに。
おかげで、ワークマンの扱う商品(オリジナルも含めて)の独自の進化が素晴らしく、驚きと感動です。
「軽っ!」「すごっ!」「安っ!」
来たのは久しぶりでしたが、さすがっす。ワークマンさん。

気付けば工場での作業に使えそうな予定外のものを数点手に持ったまま、
結局目当てのアレは見つからずグレーヘアーでスポーツ刈りのべテラン店員さんに尋ねることに。
一切笑わないけど、親切で優しいベテラン店員さんは売り場を指さした後、
バッテーリーをわざわざ持ってきてくれて、試着させてくれました。
シュー、となかなかの風量を感じます。
鏡を見ると、わずかにシュールさが漂っています。
昔たまに見た、空気で膨らんで、揺れているマスコット人形のようなコミカルさがあります。
しかし、冷たい空気が気持ちよく流れているのも確かです。

でもここは店内、空調が効いているのでこの商品で本当に涼しくなるのか確信が持てません。
外に出てもいいかとちょっと離れた場所から聞くと
「はいどうぞー!」とレジ打ち中のベテラン店員さんはこちらを見ることもなく威勢よく答えてくれました。

ところが夕暮れ時にさしかかった屋外もそれほどの暑さではありません。
判断できずに困っているその時、
店内に入ろうとしたベテランのお客さん(大工の職人さん)さんと目が合いました。
すると、ぼくに近づいて一言「これいいよ。」と。
一緒にいた奥様からも太鼓判をいただき、ぼくの心は決まりました。

ただもう一つ悩みどころがあります。
長袖のパーカーか、袖なしのベストか。
そこは即決の女、しのさんに決めてもらってベストに決定。

永六輔と菅原文太のお友達といった雰囲気の例のベテラン店員さんはバッテリーとか送風機とかの組み立てや注意点、操作方法を丁寧に教えてくれ、保障の印鑑もしっかりと押してくれました。
そのサービスは自然体で誰かに教育されてやってますという雰囲気は全くなありません。
ワークマンを出る頃にはすっかりその方のファンになっている自分に気づきました。
「ワークマンで買い物をするときはまたあの店で買いたい」
そんなわけで人生の先輩から「サービス」「接客」について学んだのでした。

…しかし、この夏なぜか猛暑がまだ来ません!

蒸し暑いのは昔から大の苦手なので、ありがたいんですけど…。
そもそもぼくは肌がとても弱いし、アトピー持ちだしで自分の汗でかぶれちゃうんです。
夏は子供よりもあせもができたり、掻いちゃってひどくなったり。

だから涼しい方がいいんですけど、早く試したいんです。
このファン付きベストの威力を。

この脇の下の黒い丸がファンになっています。
あそこから外気が服の中に送り込まれて、ずっと風があたっている状況に。
こうやって見るとフードはいらない気がしてきました。
下のゴムをきつくすれば風は下から逃げずに上へ。
脇と首もとから風が出てくる仕組みです。
真夏の工場は見た目よりも機能性!

風量調節は4段階。
バッテリーは最大9時間!

「ちょっと!ワークマンの話、長すぎない?」しのさんに笑われました。
関係ない人にはどうでもいい内容だと思いますが、ぼく的にはかなりキャッチーな話題な気がして…。

桐生祭り

いつもであれば8月の最初の週末は桐生祭りです。
最近は桐生「八木節」祭りって言われることも多いですかね。印象として。
たしかに最終日の熱狂的な盛り上がりはテレビや雑誌などでもよく見かけるようになりました。
ちなみに八木節、ぼくはいまだに踊れません。
あの踊り方、全然覚えられません。
でもこういうことを八木節好き、あるいは桐生愛の強い人にポロっとこぼすとすごくがっかりされます。
居酒屋に入って「とりあえず生ビール!人数分!」って先輩が注文してくれたのに「ビール嫌いなんでレモンサワー」って言った時と同じくらい残念な人だと思われてしまいます。
※今はビール大好きです。

もうひとつちなみに言うとぼくは阿波踊りが好きです。
高円寺に7年住んでましたので、そりゃあ毎年熱狂してました。
推しは「天水連」というちょっと怖めのお兄さんたちの太鼓の集団です。

さらにちなみに。
桐生市と徳島県の鳴門市は友好都市なのですが、いつか阿波踊りを観に行けたらいいなあと。
かれこれ15年思ってます。

オルンショップ

今年は桐生祭りがないのでシルクホールで開催されるメチャクチャ市も開催されません。
でもオルンショップは第一土曜日、開いてますのでよかったら遊びに来てくださいね。

プラドストールの新色もようやくオルンショップに並びました。
人気の折り紙トート、こちらも追加。
浴衣の反物は来年用かな。
heccoの折り紙トートもいろいろあります。

在庫が少なかった折り紙トートも追加してあります。

この夏リニューアルした麻のhecco。人気です!
男女問わず簡単に締められるのでおすすめです。
簡単なレッスンですぐ覚えられます。
男性であればたぶん1分もあれば結べるようになります。
吉新織物さんの小地谷縮に麻和紙の角帯。
ketoyさんと作った雪駄は足の大きな男性にぴったり。
かわいいnodo88さんのガラス玉。
OLNではおなじみのniwaさんの帯留めとブローチピン。
麻の生活雑貨シリーズ「ごはんマット」「ティーマット」「コースター」。
気になるクラッチバッグはuendaiさんとのコラボ。
下の麻ふきんはオルンの定番。

菱屋さんとのコラボ雪駄も残りわずかになりました。

男女問わず簡単に締められるので、ぜひ見に来てください。
簡単なレッスンですぐ覚えられます。
男性であればたぶん1分もあれば結べるようになります。

それと週末は第一週だけでなく第三週の土曜日も営業することにしました。
時間は10時から17時です。

そうそう、それと!
「桐生プレミアム商品券」使えます。
長男のランドセルを買ったときは消費者としてこの券をフル活用しました。
あれから5年くらいでしょうか、まさか自分が小売店としてプレミアムを取り扱うとは。
人生分からないもんです。
いろいろと諦めずにやってみるもんですね。笑

「8月の告知」

8月は全然OLNとしてのイベントがないので告知がありません。
じゃあ何もしてないの?と言われると、もちろんそんなことはなくて、それはそれで普通に忙しくやってます。
やることはいつだって山積みです。
それがいいことなのか分かりませんが。

今は新しい八寸の帯の他、いくつか秋以降の商品を頑張って創作中です。
しばらくは地道に地道に、工場とデスクワークの往復の日々になりそうです。
本来、織物業ってそうだったんですけどね。

この月刊OLNのおかげで、月に一度自分を定点観測することができます。
今はあまりにも先が見えなさ過ぎて何をすべきか混乱しそうですけど、この静かな期間にしっかりとやるべきところに時間を割きたいと思います。

個人的にはやらなきゃいけないことが多すぎて、ちょっとキャパオーバーしてるのかもしれません。
あれもこれもと欲張りすぎて、どれもきちんとできなくなっちゃう可能性があります。
今、このブログを書きながら自己分析してみたら、そんな気がしてきました。
割り切りが必要なのかもしれませんね。

そんな訳で8月は「HPやweb shopをもっと皆さんの役に立つ空間にすること。」これを目標にします。
リアルな世界ではかなり形になってきたと思います。
帯やストール、バッグや雑貨、みなさんに喜んで頂けてます。
オルンショップもいい空間だと思います。

過去の作りっぱなしの仕事の仕方から、だいぶ進化してきました。

ぼくが井清織物の代表になった頃に作った目標の一つ
「私たちの生み出した織物が社会に役に立つことを証明するためにも、その価値を正しく伝える術を身に付けよう。」
まさにこれを8月(あるいは9月も…)に力を入れる作業にしようと思います。

と、こうやってちゃんと目標を宣言して自分にプレッシャーを与えることにしました。笑

「おわりに」

最後に朗報。
これはしのさんからプッシュされた話題です。
我が家のプランターで義母が育てているレモンがあるのですが、苦節3年ついに今年実をつけたのです。
しのさんが珍しく若干の興奮気味で話してくれました。
そういえば毎年葉っぱが虫に食べられてしまって、実が成ることはありませんでした。
最初は楽しみにしてましたが、レモンが大好きなぼくですら、もう関心をもっていませんでした。
それでも肥料をやって水やりもしてたんですね。

今年ようやく、といっても実際はまだこの小ささ。
香りもまだしてません。
しかもまだまだ虫たちも諦めてません。

興味のない人からしたら「3年経ってまだこれ?」って言われちゃうかもしれないけれど、苦労しながらも諦めずに育てた人からしたら「ついに3年でここまで来た」とも言えます。
たしかに。

葉っぱが全滅しちゃった頃を考えれば、本当にすごいことです。
とりあえず枯れてなきゃ、またチャンスが来るっていうのも植物のたくましいところです。

レモンの花言葉って知ってます?
「誠実な愛、思慮分別」らしいです。
意外とまじめな感じで素敵です。
でも果実だけでいうと「熱情、陽気な考え」とのこと。
これはレモンっぽい!
いいぞレモン!!

いろいろありますけど、やっぱり最後はポジティブなイメージを頭に描いてお別れしたいです。
今月も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
それではさようなら!
みなさんにとって素敵な8月になりますように!
※ビールはもちろん美味しいですけど、夏はレモンサワーも最高です!

月刊OLN 2020年7月号月刊OLN 2020年7月号

2020年9/2~7「OLN 楽しむ織物」2020年9/2~7「OLN 楽しむ織物」

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