月刊OLN 2020年7月号

みなさんこんにちは。
いかがお過ごしでしょうか?

早速ですが、ぼくは困っています。
月刊OLNを書くときはPCの横に手帳を置いて作業します。
その手帳にはスケジュール的なことや、それぞれの感想やらメモやらが書いてあるので、そういうのを見ながら先月を振り返ったり今月の予定を確認しているのです。

その手帳を紛失してしまったようです。
この二日間見つからないなあと思っていましたが、どうやら落としたようです。
ほぼ日のウィークリーっていう細長で薄いタイプです。
ネイビーの織物生地が張ってあるシンプルなデザインです。
誰か拾った方、連絡ください。
こんな時のために連絡先が1ページ目に書いてあるはずです。
…ああ!

落としたのはたぶん髙島屋出張から最終電車で帰ってきたときです。
6月30日の23時30頃です。
桐生までは直通電車がないので足利市駅まで乗ってきて、そこから駐車場に向かう途中に落としたようです。
強めの雨が降っていたので落としたことに気づかなかったのだと思います。

ちなみにスマホも落としまして、スマホケースにはクレジットカードと免許証も入ってました。
普通に考えればこっちのほうがもちろん大問題です。
しかし、スマホはいろいろとドタバタした挙句、拾ってくれた方が現れ無事にぼくの手元に戻ってきました。
簡単に説明すると(ちょっと長いです)、

PCでiphoneを捜索。
GPSは足利市駅から離れた土手の近くで反応。

車のナビでそこへ向かう。

夫婦二人で見知らぬ土地の土手の斜面の草むらを捜索。(その日に限って二人揃って白黒の太めのボーダーを着用。昔の脱獄囚のイラストみたい)
不審に思う近所の方々に事情を説明し続ける。

その中の一人の女性は「今日仕事休みで暇なのよ」と協力してくれる。
途中から植木用の大きいハサミで土手の雑草を切り始めてくれる。

通話ができるようにしのさんの電話で再設定して、かけてみる。
しかし音はどこからも聞こえてこない。
川に捨てられたのかも、と想像して悲しくなる。

手伝ってくれるご近所の女性がもう一人増えている。

ぼくのスマホからの着信が鳴る。
しのさんと近所の助っ人2人、固唾を飲んでぼくの会話を待つ。

電話をかけてくれた男性とやりとりして、指定された向かうことに。
一同、大いに盛り上がる。
※貸していただいた捜索用の長い棒を女性に返却。

男性もぼくも慌てていたため、待ち合わせ場所をあいまいな感じで決めていたことに気づく。

目印となるお寺も団地も見つからずあせる。

男性は固定電話でかけてくれたため、場所の確認ができない。

車でぐるぐる回るとお寺を発見!

お寺に人はおらず、その先に続く細い道を行ってみる。

あっ、団地発見!

おー、男性発見!

ドキドキしながら車から降り、男性の方へ走って向かう。
ついにスマホと再会!

新聞配達をしていた早朝に駅前で拾ってくれたそうです。
で、さっきこちらからかけた着信で起こされたとのこと。
お礼をしてからお別れし、コンビニでアイスカフェオレを買って一休み。
防水機能のおかげで全然故障していないことを確認。
(昨日は大雨。カバーとか免許証とかはまだ濡れたまま)

「マンガみたいな出来事で面白かったね」というぼくの発言が終わるまえに、「面白くはない!」と一喝される。

そういう顛末でスマホが戻ってきたので、全然気づいていませんでした。
手帳がない、という新たな問題に。

そうです今の問題は「手帳がない」、です。

ソワソワしたまま7月のお知らせです。
実は手帳がないのでスケジュールが良く分かってません。
でも記憶を辿っても、コロナのせいで7月の予定がほとんどなかったような気がします。

《第1回 ポパイであそぼ》 7月3日(金)~5(日)

場所:群馬県前橋市「ポパイの家具」
日にち:7月3日(金)~5(日)
時間:10時~17時

本日7月3日(金)から3日間、前橋にある「ポパイの家具」さんにてイベントに参加させて頂きます!            

49年続くポパイの家具。お父さまがアメリカ留学をきっかけに家具に魅力され輸入家具の取り扱いをはじめ、現在はカリモクや飛騨の家具も販売されています。
ビンテージ食器なども展示販売していて、ソファーや椅子の貼り換えも行っています。お父さんお母さんは、自分達世代でおしまいと思っていたそうですが、50周年を目前に姉妹が受け継ぐ事となりました。

その節目の前のカウントダウンイヤーという事で第1回《ポパイであそぼ》が開催されます。

陶芸家[野の窯 石橋紀子]さんと作品展示販売をご一緒します。

石橋さんの作品と一緒に。
家具の展示との相性もいいと思います。

土曜日は忍が、日曜日は撤収も兼ねて二人とも在廊予定です。
お近くの方はぜひお立ち寄りください!

7月4日は第一土曜日。OLN shop オープンしてます。

週末は第一土曜日のみ決まってオープンしているのですが、この日はしのさんは「ポパイの家具」に行っているのでぼくが一人で店番をします。
もちろん平日は通常営業してます。

今年のOLNの新作はもちろん、仕入れた商品も勢ぞろいしてますので遊びに来てください。

スラドキーさんの麻の浴衣。
帯はOLNのひこうき雲。
帯留めはnodo88さんのガラス玉。
こんな感じの組み合わせも。
画像がイマイチですけど、実物はちゃんとしてますから安心してください。
オルンの浴衣は綿紅梅の生地なのでサラッとして気持ちいいです。
他にも小地谷縮の着尺や襦袢もあります。
今シーズン人気の麻のhecco。
リニューアルしました。
今年から麻をヨコ糸に加えたコットンスラブの半巾帯。
こちらは角帯。
麻和紙の角帯。
これ、個人的に一押しです。
今年の新作バッグ、折り紙トート。
かわいさと実用性がウリ。
いろんな使い方ができます。
フラワーポットバッグ。
菱屋さんとのコラボ。
婦人用の雪駄。
わかりにくいけど、紳士用。
こちらも紳士用。
個人的に欲しいです。

浴衣や着物の仕立て方法は2種類ご用意してます。
・採寸して手縫い、と
・S、M、L、LLとか既製品サイズを指定してミシンと手縫いの併用、です。
いずれも桐生市内で手掛けてもらっています。
それぞれ良さがありますので、お気軽にご相談ください。

7月のイベント的な予定は今のところ以上です。
コロナのおかげで他の予定は吹っ飛んだままだった気がします。
手帳がなくて「なんとなく」ですが、たしかそんな風に記憶してます。

それと6月振り返りを少しずつ

わびさびやさん

自粛ムード真っ最中だったので、わびさびやさんや地元の皆さんに迷惑をかけないかと心配をしましたが、わびさびやの高野夫妻の万全の心配りとアイデアのおかげで安全にそして楽しく終わることができました。

今回は入り口すぐにディスプレイしました。
思えばこの時が折り紙トートのデビュー。
父の日、夏用ギフト、そんなイメージです。

今回は店主である欽さんの発案で始まったインスタライブに初挑戦しました。
予想以上に見てくれる人が多いということに驚きました。
しのが出演して、欽さんが撮影するという名コンビ。
その様子をぼくも撮影してみてインスタライブを体験してみました。
撫菜花(なずな)工藝さんをはじめ、いつも温かく見守ってくれている人たちのアカウントが出てきて嬉しくなりました。
あの温かい(本当にそういう感覚)感じは初体験です。

そしてその動画を見たのをきっかけに折り紙トートやストールを買いに来てくれる人がいたことで、その効果を実感。
SNSでも人付き合いでも貪欲にいろんなことを取り入れていく欽さんの積極的な姿勢にあらためて刺激を受けました。

今年の打ち上げ会はわびさびやさんのお隣「味の民芸」さんがやってないので店内で。
手持ち料理と生ビールとワインでいつも通りいろんな話題で語り合いました。
個人的には今までで一番好きな空気感でした。

今回の打ち上げ、もうひとつ変わったことと言えばついに我が家の長男が出席しなくなったことです。
少しずつ親に合わせるよりも自分の時間を優先させたいみたいです。
寂しいけど、心強いなあとも思います。

それと折り紙トート、定番になりそうです。

坂本呉服店さん

県外への移動許可が全国的に出てすぐのタイミングだったのでこちらも心配しながらでしたが、無事に楽しい時間となりました。

人をたくさん呼ぶことはまだできない時期だったので、覚えたばかりのインスタライブをやろう!ということに。

事前の打ち合わせの時、坂本さんの口ぶりから察すると慣れてる感じだったのですが、実はやったことも見たこともないことが判明!笑
おかげで一回目のインスタライブは坂本さんが撮影ボタンを押さないまま本番スタートしていたという、大爆笑のオチで終了。
たまたまお店に遊びにきていた常連のゆきさんが「これ本当に撮れてる?」の一言で気付きましたが、もし誰も気づかなかったらと思うと…。
でもそれはそれで話のネタになるからいいかもしれません。

スタッフ夏井ちゃんによる「麻のへこ帯の説明」、お見事でした。
できる女なんだと再発見。さすがです。

できる女、夏井ちゃんによる麻のへこ帯講座。
この画像だけ見ると、なんだか不思議な絵。
麻和紙の帯をこんな感じに。
これはさっきの麻のへこ帯。
着物は5-9キモノ。
帯はオルンのhecco、ストライプス。
あれ、誰が撮ってくれたんだっけ?と思いましたが、
たしか道具を使ったんだった、と記憶がよみがえります。

坂本さん曰くOLNの織物の良さは「ジワジワ系」らしいです。
時間を経つにつれ、良さがジワジワ伝わってくるということらしいです。
それって結構嬉しいです。

おかげでOLNの帯を締めてきてくれる方など、わざわざ会いに来てくれる方も多く「第2のホーム」みたいな親近感があります。

夜は八王子と桐生をつないでくれた奥田染工場の奥田夫妻も交えて食事を。
この晩も本当に楽しく。詳しくは言えませんが、楽しくて。
おかげでしのさんは翌日、帰りの車ではずっと寝たままでした。

そういえば大昔にラーメン屋さんの取材で八王子に来たことがあったことを思い出し、それが奥田さん家の近くだったことも判明し、不思議な縁を感じます。

「桐生の3つの手仕事店」新宿高島屋

こちら終わったばかりです。
一週間の長丁場でした。
予想以上に多くのみなさまに来ていただき、本当にありがとうございました!

今年はOLN単独ではない分、売り場も広く、華やかになり、平本さんのおかげでDMやインスタなどの告知業務が充実したことが大きく成長したところです。

OLNのお客さんがコンポジションさんの帽子を買ったり、桐染さんのあずま袋を買ったり、その逆があったりと、お互いに相乗効果が生まれたのではないかと思っています。

個人的にはオルンの浴衣と帯「やっぱりいいじゃん!」と着心地、締め心地を含めて安心したことも再発見です。
新作の麻和紙の角帯を前半は締めていたのですが、それを見て女性用の組み合わせで購入してくれた方もいました。
男性には麻のへこ帯(男女兼用)、こちらも自信をもっておすすめします。

涼やかなディスプレイ。
桐染さんの籠染めの浴衣と日傘が印象的です。
コンポジションさんの帽子も人気でした。
別の売り場で開催中のSOLOLAさん。
素敵な方です。
アフリカの力強くて楽しいテキスタイルが人気でした。

余談①

この約一月の間にお会いした3人の人生の先輩たちが頭をよぎっています。
翻訳家のメッテさん。
(村上春樹をはじめとする日本の小説をデンマーク語に訳している人気翻訳家)
写真家の石内都さん。
(なぜか世界的写真家が桐生に引っ越してきたのです)
浅草の重鎮、小林さん。
(新仲見世通りの「小林祥千堂」のオーナー兼オーダーメイド商品のデザイナー)
みんなどこか潔(いさぎよ)く、孤独に耐える強さと、人から愛されるチャーミングさを兼ね備えている人たちです。

こういう強さと自由さを感じられる人間になりたいな、とこの数日考えてます。
大胆に、堂々と。
そして細部のこだわりは繊細に。ゆずらず。

前へ、前へと進む一歩一歩が力強く。
あわてず、おごらず。
「勇気」みたいなものなのかもしれません。ぼくがこの3人の先輩に憧れているのは。

手帳をなくして不安にもなりましたが、だんだんと「手帳がなくてもいい仕事のしかた」もあるんじゃないかと思い始めています。
グーグルカレンダーをPCと同期させて使うとか。

自分の今までのルールを変更するのって、知らない分野を勉強するとか、見知らぬ土地を旅するとか、クラス替えするとかみたいな、新たな自分に出会うきっかけになりそうだな、って感じ始めてます。

そういういいイメージが湧いた以上、さっさと早く実行したくなります。

余談②

信じられないことに手帳がでてきました。笑
髙島屋から戻ってきた荷物に入っていました。
急遽、さっきの「余談」に①をつけて、②でこんなことを書いています。

どうしましょう。
もう手帳レスで生きていく覚悟ができちゃってます。

ちなみに7月の予定を確認しましたが、やっぱり他にはありませんでした。

うさぎみたいな模様は飲み物をこぼした時のシミ。
色鉛筆で色を付けていたけど、だいぶ薄くなっています。
今までエース級の活躍だったのに、今回、急に存在が危ぶまれています。

余談③

東京のみなさん、選挙には行きますか?
清き一票を無駄にしちゃもったいないですよ。
出来ればテレビ、新聞、ラジオといった大手メディアだけではなく、ネットを使ってちょっとでも調べてから行くと、結構いろんな発見があるんじゃないかと思います。
ちなみにぼくは二日酔いの時でも、クラブ(いわゆる夜の街の)帰りの時でも、モヒカン頭の頃だって必ず投票してます。

おわりに

今回も長々とお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。

まったく先の見通せない今日現在ですが、それでも自分の中の少しの勇気とアイデアと行動力で一歩一歩前に進もう、そんな風に思っています。

みなさんにとって素晴らしい7月になるように願っています。
ぼくも頑張ります。

それでは!

月刊OLN 2020年6月号

蜘蛛の巣に雨 7月月刊OLN 2020年8月号

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