月刊OLN2022年 12月号

みなさんこんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。

こちらは変わらぬ日常生活と、4年に一度のワールドカップが混ざり合い、少し特別な日々を感じています。

今夜はついに日本対クロアチアです。

相手は技術、経験、体力、精神力、どれもが優れたクロアチア。

とは言え、勝つ可能性は十分にある試合です。

とにかく厳しい試合になるのでしょう。

しかも。

朝4時からの試合ならちょっと早く起きればいいだけなのですが、深夜0時からの試合ってことは試合終了が深夜の2時。もし勝ったりしたらしばらくは興奮で眠れないので眠るのは深夜3時。

途中で眠りに落ちてしまわないか心配です。

もしかするとぼくは眠気との厳しい戦いになるのかもしれません。

(※今回の月刊OLNは2000文字程度にまとめてみようと思います)」

人付き合いを極力避けてきたぼくですが、訳あって、今年の4月から町内会の育成会の会長をやっています。

仕事内容はと言えば、今年に関してはコロナ禍とあって、数ヶ月に一度の廃品回収だけですけど。

参加したことで結構いろんなことを教えてもらいました。

人生の先輩方から。

町会のリーダーである町会長さんいわく「そりゃ誰だってやりたくねえよ。でもさ、誰かがやんなきゃなんねえんだよ。」

軽トラの助手席で聞いた言葉が刺さりました。

18年前、井清織物の苦境を聞いて「あ、今度はオレの番だ」って突如思ってしまった時とも重なります。

最近はエフェクチュエーションの話を聞いたこともあって、急に人と会うようになっています。

これまでの反動でしょうか。

今年の一番大きな出来事はたぶん「人付き合いを再開した」ことだと思います。

——-

メッテさん

先日、デンマークからメッテさんが久しぶりにオルンショップに遊びに来てくれました。

1回目は大勢のデンマーク人を連れての自転車ツアーで。
2回目は突然、土曜日に。
写真家の@issuienomotoさんを連れて。

大勢の時は落ち着いて喋れなかった分、2回目の時はいろんなことを聞いたり、伝えたりできました。

メッテさんいわく、桐生の寒さはすごく厳しいらしいです。

たぶん空っ風のせいです。
それと日本の住宅の断熱事情とかもあるかもしれません。
それにしても北欧の人ですら「厳しい寒さ」って言っちゃう桐生の冬って。

「どう、嫌い?桐生の冬は」って聞かれてぼくはゆっくり考えてみました。

答えはノーでした。(かといって好きな訳じゃないですけど)

理由はぼくの中でははっきりしていて。

あの厳しい時期を過ごすことが、ものづくりにおいてすごく重要だからです。

朝から日差しは少なく、建物の外は冷たい空っ風の音が怖いぐらい響いて、工場の中では指先がかじかんで思うように糸を操れない。

状況は苦しいことばかり、だけどそのせいで、頭の中には希望につながるようなイメージしかないあの感じ。

この先にあるのは春だから、今はその日が来るのを静かに待ち望む。

そういう季節にこそ、ぼくが理想とする
 静かだけど、確かな存在感があって
 優しく、力強く、さりげなく背中を押してくれるような
そんな織物を作りたい、って心の底から思うのはいつも厳しい冬の季節なんですよね〜。

メッテさんとそんな会話をしていたら、来年の5月にもまた桐生に来るそうです。

「その頃には駐車場とか試着室とかの工事が終わっているから楽しみにね。」って話題で盛り上がってお別れしました。

Mettle Holm(メッテ・ホルム)_from デンマーク。村上春樹などの作品を20年に渡り手がける翻訳家。

菱屋カレンブロッソ@東京ミッドタウン OLN展終了

展示会が終わってからの報告でぼくたちはその期間の様子を知ることになります。
伝票を確認して、作ったばかりのgrainの新色も気に入ってもらえたんだと分かり、嬉しい気持ちになりました。
「これいいでしょ?」「うん、いいですね〜!」って感じのやりとりって楽しいです。
来年の春にはまたコレド室町テラスでもOLN展がありますので、その時もまたよろしくお願い致します。

木の花@東京神楽坂 OLN展 2022年12月8−10日

こちらにはgrainの欠品状態が長らく続いていた「粒子」の新色なども間に合います。
ぜひお楽しみに。

「Massafy(マサフィー)」開店 2022年12月10日

今週の土曜日、12月の10日に「Massafy(マサフィー)」という新しいセレクトショップがオープンします。
代表は鈴木正晴さん。OLNの商品を一番最初に仕入れてくれた恩人。
それから何かとあっては陰日向となりぼくらを支えてきてくれました。

そんな鈴木さんにとって創業の地である東京、御徒町駅すぐのエリア「2k450」で新たなお店を立ち上げることになりました。
OLNはネックウォーマーや大判のストールなどを中心に置かせてもらいます。
そして、オルンショップとマサフィーだけの限定商品として新作バッグも間に合わせました。

マサフィーのテーマは「ものづくり」と「おくりもの」とのこと。
きっと鈴木さんらしい、あたたかいお店になるんだと思います。

ぼくも今週末、ちょっとお店の様子を見てきつつ、買い物を楽しんできます。

キモノショーケース@東京・人形町プラザマーム 2023年1月10日(火)-12日(木)

今度の東京展は出店数が増えに増えてなんと14ブランド。
東京で仕入れをされる方々はぜひお越しくださいませ。

————

今回も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

月刊OLNの「長くなり過ぎ問題」を解決すべく今月から2080字に収めようと思ったのですが、結局オーバーしています。

そんなもんですね。

さて、来年も新しいことにチャレンジすることで、理想の「小さくて自立した織物工場」に近づけるように頑張ります。

皆様にとってはこの12月が素晴らしい1年の締めくくりとなりますよう、願っています。

それではまた来年、ここでお会いしましょう。

良いお年を〜!

OLN/井清織物代表 井上義浩

月刊OLN 2022年11月号

月刊OLN 2023年1月号

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