月刊OLN 2021年9月号

みなさんこんにちは。
いかがお過ごしでしょうか?

今年の夏はどんな夏でしたか?

我が家は例年に比べてプールにほとんど行かなかったなあという印象です。
市民プールにしょっちゅう遊びに行っている井上家でしたが、今年は1回だけでした。
あとお隣りの伊勢崎の公営プールに1回か。(←こっちはすごく新しいプール。)

あと、今年は初めてお盆期間中もオルンショップを営業中にしていたり、同時に、その頃から秋冬用の新作づくりも佳境を迎えていたので結構頭がパンパンになりながらやっていました。

なので8月途中からあんまり記憶がありません。(笑)

8月31日から京都で「キモノショーケース」という展示会が始まることもあって、なんとかそこまでに間に合わせようと張り切ってました。
紋紙を切ってくれる周東さんにも無理をいいながらお付き合い頂きました。

紋紙
紋紙=ジャカード織物のデータが入っているパンチカード。
紋紙を切る=データを作って、穴を空けて、その紙を順番通りにつながるように糸で編む工程のこと。

おかげで展示会にもなんとか間に合うことができて、おかげで新作にもご注文を頂くこともできて、それとまだ長さ30㎝くらいしか織ってないサンプル生地(でも自信作!)がありまして、それを元にあらたなものづくりのお話もいただけました。
(↑これはちょっとぼくたちを一段階レベルアップさせてくれるような予感がします!)

やっぱり気合入れて作ったものにすぐ反応してもらえると嬉しいものです。
ほっとする、っていう表現の方があってるかも。

もともとオルンの帯って発表してもあんまり反応が薄くて…。
ぼくたち的にはすごく自信があるんですけど、なかなかすぐに結果がともなわなくて。
「あんまり良くないのかな?」って感じて自信がちょっとなくなるんですけど、半年後とか1年ぐらい経ったころから急に引き合いが増えたりして、結局最後は人気のシリーズに定番化するっていう流れが多くて。
そこでやっとぼくたちも「でしょ!」って感じで調子に乗るんですけど、
そこまでが長い!もう忘れたころに自信を持つっていう謎のパターン。

でも昨年ぐらいから展示会での初披露で結構いい反応をもらえることが増えてきたような気がします。
たぶんぼくたちのものづくりの精度が上がってきたことだけじゃなくて、OLNのことに興味を持ってくれている方々が増えてきたからじゃないかなって感じてます。

終わったばかりのキモノショーケースでも初めて会いする呉服店の方から「インスタ、フォローしてますよ」って声を掛けて頂いて、お取引が始まることもありました。ありがたや。
その方は「やっぱり実物は画像とは全然違うね。」と。
ん?どっちの意味(画像より良かったのか悪かったのか?)だろうってドキドキしてたんですけど、仕入てもらえたのでたぶん良かったんだと思います。(笑)

そんな訳で京都での展示会も無事終わりました。

(ちなみに今、京都からの帰りの電車で書いてます。月刊オルン9月号。)

ちなみにこの夏一番頑張ったのは父だったかもな、というのがぼくの印象です。
麻ふきんにまとまった注文が入ったため父にひたすら織ってもらっていたのですが、
なんせ8月の工房ですから。
激アツです。毎日猛暑。
扇風機もクーラーも大嫌いという体質の父もさすがに近年の夏は大変だったのではないでしょうか。
でもそういう会話を二人で一切しないので本当の気持ちはしりませんが。
そもそも父は本音を言わない人だから、聞いたところで分かりっこないんですけど。
なんにしろ、お疲れ様でした。
今は家事もあって大変かと思いますけど、
よくやってますよ。花マルをあげます。
直接は伝わないですけど。(笑)

そんな父と息子。
というか、おじいさんとおじさん。
写真では伝わりませんが、サウナにいるような感覚の8月。
大切なのは集中力。

「オピニオン」

ここ群馬では読売新聞よりも購読者が多いというのが上毛新聞。
(「じょうもう」って読みます。群馬県のことです。)
その上毛新聞の中に「オピニオン 視点」という、県内のいろんな方々(何十名か)がそれぞれの視点で執筆すコーナーがあります。

第一回目の掲載が昨年の12月頃。
だいたい2ヶ月に1回のペースで連載(?)し続けて、ついに6回目の原稿を書き終わりました。
(帯の新作づくりで時間に余裕がなく、京都での展示会に向かう新幹線とか、展示会中の暇な時間でなんとか間に合せて相変わらずバタバタでしたが。)

何度か取材を受けたことのある記者さんから依頼を受けたのがたしか昨年の春ごろ。
すでにコロナの影響で仕事の見通しが立たなくなりだしたころだったような気がします。
なので、執筆している期間に会社がどうかなっちゃったらどうしよう、って心配も正直ありました。

オピニオン、つまり意見、提言を発表する訳ですが、なんとかギリギリやっている程度の会社なのに、人様に意見って、オイ!
もちろんすぐに自分でもツッコミましたよ。すぐに。
なんか調子にのってるように見えたら恥ずかしいな、というのもあったんですけど、二つの理由でお受けすることにしたんです。

一つ目の理由は地元群馬県の方々対してOLNのPRになればという商売上の考えです。
もう一つの理由は、ぼくの体験談を話すことが誰かのヒントになったり、誰かを励ましたりすることがあるのでは、という非常に青臭い思いからです。
(前にも言ったような気がしますが、あらためて。)

なので結構赤裸々に書いたつもりです。
しんどかったこととか、良くなるきっかけになったこととか。
小さな社会や業界の中にのめりこんで仕事をしていると、どうしても視野が狭くなってしまいます。
そういう時って同業他社のことばっかり気になってアイデアや行動範囲も狭くなりがちです。

もちろんぼくもそんな反省をいつもしています。

SNSから得られる情報だと知り合いとか、自分が所属している業界に近い人たちの情報ばっかり目にすることになります。(ぼくの場合)
でも新聞だったらぼくとは何の接点もない人の目に触れるかもって思ったわけです。

ぼくとは全然交わることのない業界で働く人のほうがピンと来ることあるんじゃないのかなって。

少なくともぼくはそういう所からいろんなヒントをもらってきましたから。

そんな思いでこれまで5回書いてきました。
でも、本当に誰かの役に立てたのかは正直怪しいです…。
むずかしいですね。
人の役に立つって。

でもまあ、オルンのPRには役立ったとは思うので良かったんじゃないでしょうか。

しかし狙っていたこととは違う大きな収穫もありました。

これまでの道のりを振り返ることで、色んな思い(良いのも悪いのも変なのも全部ひっくるめて)を整理できたことかもしれません。

「過去を整理できてる」っていう実感を特に感じたのが、決められた文字数に文章をまとめる時です。

適当に言葉を並べていくと、あっというまに文字数を大幅にオーバーしてしまいます。
(だから月刊オルンはつい長くなりがちです。)
余分な内容を削って削って、の作業をする間に頭の中で(心の中で)整理がついていく実感がありました。

無駄なものを排除することで自分にとって大切なことが何なのか。
いったい何を伝えたいと思っているのか。
最終的な形になってはじめて、理解するようなこともありました。

印象的な出来事ならあれもこれもとありましたが、要求されてる文字数から溢れるものを捨てていくうちに、「ぼくが気にし過ぎてただけだったのかも」「もう後ろを振り向くんじゃないってことかな」って思えてきて。
いろんな荷物を過去に置いてきたって感じです。

身軽になった気持ち良さもあります。

五七五の、たった17文字にまとめる俳句ってこんな感じなんでしょうか?

なんにしろ上毛新聞のご担当者様、色々とお世話になりました。ありがとうございました。

そういう訳でぼくの「オピニオン その6」は9月中に掲載される予定です。

※ちなみに過去の記事はこちらから。お暇な時にでもどうぞ。
1回目 2回目 3回目 4回目 5回目

ここからは告知です。

第10回 東京カジュアル着物展 9月21日、22日

いわゆるフォーマル(礼装用)な呉服ではないという意味でのカジュアル着物。
もちろん人間国宝とかでもなく、その辺りの総称がカジュアル着物と呼ばれているジャンルです。

そういうジャンルできちんと独自のブランドを立ち上げてものづくりをしている作り手ばかりが出展し、そういう商品を目当てに全国の小売店が仕入に集まるのがこの展示会です。

今回で10回目ということなのですが、ぼくたちもかれこれ5回目くらいになるんでしょうか?
(全然覚えてないですけど。)
参加し始めたころはOLNも井清織物もほとんど知名度が全然なくて。
なので出展中、寂しい時間を過ごす事が多かったのですが、それでも毎回少しずつ新たにお取引をしてくれる小売店様が増えていってくれました。
おかげで今はアウェイ感を感じることもなく、充実した商談会になっています。

オルンの新作としては八寸帯を2種類、heccoシリーズの秋冬用を1種類、それと大判のショールで待ちしております。

第10回 東京カジュアル着物展のホームページはこちら。
※一般の方の入場はお断りしているようです。あしからず。

きものサローネ 2021 10月23,24日

昨年は開催できなかった着物サローネですが、今年も参加予定です。
場所は東京国際フォーラム。

きものサローネ2021 ホームページ

会場がこれまでのコレド室町から国際フォーラムに変わったり、運営スタッフが少しずつ世代交代をしていたり、案外この業界も変化が絶えず起きています。

ファッションショー以外にもさまざまな和文化イベントが同時に開催されるのですが、それは着物という文化をもっと多くの人に知ってもらい、楽しんでもらう、そういう文化事業という側面も大きいようです。

興味のある方はお問い合わせください。

おわりに

今月も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

今回は京都からの帰りの電車で書いていたのですが、途中集中し過ぎて乗り換え駅の「久喜駅」で降りられず、「古河駅」というところまで行ってから、もう一回戻ってきました。

相変わらずのおっちょこちょい具合ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

それでは皆さんにとって素敵な9月になりますように。
また!

月刊OLN2021年8月号

月刊OLN 202年10月号

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