月刊OLN 2020年11月号

みなさんこんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。

桐生では冷たく乾いた、そして強い風が吹き始めました。
季節の大きな変わり目を体で感じてます。

日常化したマスクもこれからの季節には防寒の役割も担ってくれそうです。

ぼく的には口のまわりの青ヒゲ(剃ったあとの青いアレ)とすきっ歯(「すきっぱ」って変換しないことを今知りました。)をマスクで隠すことになるので若干イケてる感じになっているのではないだろうかと思ってます。

人に会う直前に食事をしていて、歯におにぎりの海苔がついていても、口の周りにおやつのチョコがついていても、マスクをして礼儀正しくしていればちゃんとした大人に見えるので案外便利だなと最近気付きました。
もちろんぼくは真面目な大人なので食事のあとの歯磨きは欠かさないのでそんなことはないですけど、例えばの話です。

でも忙しい時って色んなことが起きますからね。現実としては。例えばの話ですけど。

10月には久しぶりの展示会「東京カジュアル着物展」があって、久しぶりに多くの方々にお会いする機会がありました。
初めてお会いする方とはマスク姿の顔しかお互いに見ていないので、素顔(?)になった時にお互いが判別できるのか不安もあります。

個別にお会いする時は相手が誰なのか分かっているので問題ないですけど、
展示会とか販売会など、不特定多数のお客様と次々にお話しする場合は危険です。

ここ数年とってもお世話になっている同世代(といってもぼくらより若いですけど)の女性バイヤーのNさんという方がいるのですが、先日の展示会にはいらっしゃらず、代わりに新人の女性アシスタントさん2名がいらっしゃいました。
別のお客様との商談を終えたぼくは、先に対応していたしのさんに混ざって途中から会話に入りました。ぼく的には「はじめまして」の方が一人いたので名刺交換をしてお名前を知りたかったのですが、すでに話が盛り上がっていたので、堅い挨拶などをして楽しい雰囲気に水を差すことはやめ、「あとからしのさんに名前を教えてもらえばいいか」と大事な新商品の打ち合わせ項目をひとつひとつ確認することに専念しました。

2人のアシスタントさんのうち、はじめてお会いした方の方は担当して間もないはずなのに物事の理解がすばらしく、決断力もあり、ちょっと驚きました。部署間での人事異動が頻繁に行われる会社の方なのですが、別の部署でもきっと結果を残してきて、今の部署に来たんだなとすぐに分かるテキパキ感でした。
「こんな優秀なアシスタントさんだからNさんも安心して商談を任せたんですね」
と感想をいうと、みんなが一斉にぼくの顔を振り返りました。
「ちょっと井上さん! わたしNです!」
しのさんも「何言ってんの!誰だと思ってずっとしゃべってたの!?」

眼鏡がトレードマーク(勝手にそう思っていただけですけど)のNさん、すいませんでした!
そういうぼくも眼鏡がないと判別されないかもしれません。
そんな気がしてきました。
眼鏡のみなさん、コンタクトにした時に自分だと気付かれなくてもあまり落ち込まないようにしましょう。

展示会の時はその場にいたみんなで爆笑になったので愉快な思い出(個人的に)なんですけど、またやらかしそうな気がしています。

マスクを外して自然な感じでスナップ写真。
という狙いで、他の出展者様に協力してもらい撮影。

さて今月はいくつかイベントがあります。

第一、三土曜日 OLN shopとワークショップ

先月(10月)は久しぶりにワークショップを開催してみました。
久しぶりすぎていろんなことを忘れていたことが判明。
みなさんとのやり取りの中で手順を少しずつ思い出していたような感じです。
回を追うごとにちょっとずつ進化もしてます。

7日の回はワークショップのお客さまが途絶えなかったので一日中お手伝いをさせていただきました。
小さなお子さんから大人まで、誰でも楽しめるようです。
始める前は「自信がない」という人が多いですけど、最後は大満足で帰って行かれます。
そういう様子を見るのも、ちょっとした達成感です。

ワークショップに関してはいつもの仕事としての織物とは全く違う感覚でやっています。
商売というより織物でのコミュニケーションだと考えてます。
一応教える立場ですけど、毎回新しい発見をこちらが教えてもらっています。
うまく言葉にできませんが、すごくいい時間が生まれてます。
これからこの仕事を続けていくうえで結構重要な要素がある気もしてます。なので、とりあえずは継続していこうと考えています。

こういう時期なのでできれば混み合わないようにしたいので、あと手織り機もそれほど数がないので事前の予約をおすすめしてます。

11月から時間は一日3回。
11時~、13時~、15時~。

それぞれ1~4人(だいたい)まで。

飲み物は持ち込みオッケーです。

料金は税込1500円。

所要時間は40分から1時間半。人によって全然違います。あせらず自分のペースで大丈夫です。

小さな織物を作って、それに金具を付けたらキーホルダーかストールピンか、帯留めになります。

ワークショップは第1と第3の土曜日のみ。
平日はいつも通り営業中です。
とはいえ仕事の関係で突然お休みのこともあるので事前に連絡を頂けると助かります。

OLN shopには冬物のストールも並びました。
ぜひ遊びにいらして下さい。

みんなが帰ったあと、片付けをしながらいろんなことを考えてました。
そういう時間もいいものです。

11月8日(日)富岡おかって市場「つきいちマルシェ」

こんどの日曜日、こちらも久しぶりとなるの富岡です。
今回は「つきいちマルシェ」という食品中心のイベントにクラフト作家4組が一緒に参加するカタチになってます。
開催されなかった「道楽市」の出店予定作家の展示販売会です。
屋外でのクラフトフェアも本当に久しぶりですが、今のところ天気も良さそうで安心してます。

富岡のおかって市場はフードのクオリティが毎回高いので仕事の合間の食事も楽しみの一つです!

http://okatte-market.jugem.jp/?cid=13

これは去年の秋の道楽市。
今年もまたいろんな人たちにお会いできますように。

11月11日(水)~22日(日)わびさびや

ありがたいことにわびさびやさんで冬のOLN展を開いてもらうことになりました。
(わびさびやさんは平日も週末もお客さんが大勢いらっしゃるので密にならないように最大限気を使って頂いてます。)
場所は夏と同じく入ってすぐの右のスペースです。
冬物のアイテムを展示販売させていただきます。
甘くて暖かい冬はここにありますよ~!

https://www.instagram.com/wabisabiya/?hl=ja

あたらしい看板はライティングされていて、夜はさらに素敵です。

11月20(金)~29日(日)くるり wanocoto_mono「桐生展」

昨年も開催していただいた着物屋くるりさんでの「桐生展」。
今年は場所を移動して表参道での開催となりました。
4月から店名が「ワノコトモノ」となり、まさに「和のコト」を学べる場として進化しているようです。
このビルはこれまで何度となく打ち合わせで通った場所。
昨年、きものサローネに参加したときには会場設営が終わったあとに、ここで急遽プレタのデニム着物を購入。
くるりのデニムで頑張ろう!と二人で気合を入れたのも今では懐かしい思い出。
すごく昔に感じるんですけど…、あれ?まだ一年しか経ってない!!!
一年てこんなにたっぷりあるんだな、と。
いろんなことを含めて。

それはさておき、22日(土)にはぼくたちもお店にお邪魔してお話をさせていただくことになりました。
参加していただいた方にとって充実した時間になるように頑張ってきます!

告知はもうすぐ始まるようです。

https://kururi.net/omotesando/

さいごに

9月から始まった新しい帯とオーダー品の試作の日々。
そのうちいくつかは完成して陽の目を見ることが出来ました。
それでもまだまだ、やりかけの仕事がたくさん残ってます。

蒸し暑い夏場よりも体には厳しい寒い季節の方が集中して作業できます。

コロナの影響も大きいですけど、それより以前からぼくたちの仕事の仕方もどんどん変わってきました。
大量生産を大前提とする従来の織物業から、今のぼくたちにとって無理のない、継続性の感じられる方法に、です。

参考例がないのでたまに不安になるときもありますが、
ぼくたちの織物と仕事の仕方を支持してくれる方が増えてきてくれているので、
そういう人たちと一緒に成長できたら嬉しいです。
少しずつ、少しずつ。

あせらない、あせらない。(一休さん風)

11月はおセンチな気分が良く合う季節です。
感傷的な気分にたっぷり浸ったり、
美味しいものを沢山たべたり、
素敵な作品に涙したり、
優しい衣類に包まれたり、
目いっぱい季節を満喫しましょうね。

それではよい11月をお過ごしください。
では。

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