毎日履きたくなる「雪駄・草履」

〇「Ketoy(ケトイ)」さんのこと

ケトイさんは浅草で和装履物を製作し続けている(株)堀越さんのブランドです。
立ち上げたの当時30歳前後だった堀越圭介さんです。
履物のプロデューサーであり、デザイナーであり、すげ職人でもある圭介さん(だけでなく代々)は
「デザイン、素材、履きやすさ」にずっとこだわってきました。
そんな圭介さんがケトイとして作るオリジナルの草履は
どれも可愛らしさと格好良さが絶妙なバランスで表現されています。
なので洋服しか着ない人も「履いてみたい!」と思わせてくれるのです。

私が圭介さんと出会ってから、もう何年も経ちました。
お互い「和」のものづくりに携わっていること。
別の仕事を経験していること。
大勢の集まりがあまり得意じゃないこと。
そんないくつかの共通点もありシンパシーを感じていました。
あれからお互いにそれぞれの技術と経験を積み重ねてきました。
そして今回ようやく一緒に一つの作品を作れるようになりました。
この取り組みが長く続いたらいいな、と願っています。

〇「花緒」と「台(と底)」について

花緒の生地はオルン(井清織物)のオリジナル織物です。
どれも産みの苦しみと喜びを経て世に出たものばかりで、思い出深いものばかり。
それらをケトイさんの感性で花緒にしていただきました。
圭介さんは鼻緒のことを「花緒」と書きます。
素敵な言い方なので私たちもそれに倣うことにしました。

台はコルク芯の周りをパナマ風の生地で包んでいます。
パナマ草を編んだような雰囲気の生地は耐久性の高いナイロン製のためとても丈夫です。
凹凸のある生地なので空気が通りやすく、足袋でも素足でも履いた時にも蒸れにくいそうです。
クッション部には特殊なウレタンを使用することで疲れにくく、履き心地がいいのです。

雪駄は左右同じの形ではなく、靴のように右足用、左足用と決まっているのも、
履いた時の見た目にこだわるお洒落な圭介さんのこだわりです。

底の部分は一般的なものと比べて耐久性に優れ摩耗にも強い、こだわりの合成ゴムを使用。
すげるための切り込みが入っていますので、いつか別の花緒に替えることもできます。

オルンのオリジナルの織物とケトイさんが手掛ける花緒、雪駄、草履。
それぞれ考えに考えて厳選した材料で誂えています。
浴衣でも着物でもデニムでも。毎日履きたくなるような履物ができました。

オルンの雪駄、草履はメンテナンスをすれば長く使える履物です。
気軽に楽しく、そして大切にご使用ください。

左がメンズで右がレディースの雪駄。それとレディースの草履もあります。
桐生と浅草のコラボレーション。東武鉄道りょうもう号が結ぶ馴染みのある縁。
程よい低さとクッション性。見た目の良さとと履きやすさ。

月刊OLN 2019年6月号

上質な綿麻素材のhecco「raita(ライタ)」

関連記事

  1. 麻ふきん画像 白×サックス

    麻ふきんのこと

    --- なぜ麻ふきんを桐生で織っているのか? --- (さらに…)…

  2. 上質な綿麻素材のhecco「raita(ライタ)」

    「hecco(ヘッコ)」についてheccoは大人のためのへこ帯です。へこ帯ですから帯結びが…

PAGE TOP